3.大山祇神社
社 格 | 伊予国一宮、式内社、別表神社 |
境 内 | 国の重要文化財:拝殿、本殿 |
歴 史 | 全国に10,326社ある大山祇神社(三島神社)の総本社。三島大明神とも称される。山と海と戦いの神で、歴代の朝廷や武士から尊崇を集めた。日本で国宝・国の重要文化財の指定を受けた武具の内、約8割がこの神社にある。 |
駐車場 | 大山祇神社 参拝者駐車場(無料) – Google マップ |
住 所 | 愛媛県 今治市 大三島町 宮浦3327 |
訪問日 | 2022年11月27日(日)晴れ |
能島城から30分弱で、大三島にある伊予一宮・大山祇神社に到着。大山祇神社は山と海と戦いの神で、戦国時代も、多くの戦国大名や戦国武将の尊崇を集めた。
総門。鎌倉末期に戦火で焼失していたが、平成22年(2010年)に688年ぶりに再建された。
国指定天然記念物の大楠。樹齢2,600年という。この大楠から見れば、688年前の戦火はちょっと前のことだろう。
神門。
拝殿。総門と同じく鎌倉末期の戦火で焼失したが、室町時代に再建され、そののち慶長7年(1602年)に大修理が施され、現在に至る。
宝物館と海事博物館。宝物館には、全国の国宝・国の重要文化財の指定を持つ武具の8割が保存展示されている。木曽義仲の鎧、弁慶の薙刀、大内義隆が奉納した刀 etc。保護の観点からか、写真撮影は禁止となっている。
4.今治城
指 定 | 愛媛県指定史跡、日本100名城 |
遺 構 | [遺構]石垣、堀[再建]模擬天守、鉄御門、多聞櫓5棟、石垣、東隅櫓、山里櫓、武具櫓 |
歴 史 | 慶長7年(1602年)~慶長9年(1604年)にかけて、藤堂高虎により築城された。普請奉行は渡辺官兵衛。 |
駐車場 | 今治城 駐車場 – Google マップ |
住 所 | 愛媛県 今治市 通町3-1-3 |
トイレ | 駐車場および城内にあり |
訪問日 | 2022年11月27日(日)晴れ |
4-①水堀
今日は今治城近くのホテルからスタートしたのだが、能島城跡上陸クルーズの時間の関係で、今治城が最後となった。この内堀は瀬戸内海とつながっているので、スズキやクロダイなどの海魚が泳いでいることがあるらしい。
海路と連絡する内堀なので、このような船の出入り口がある。
4-②鉄御門
鉄御門。内枡形虎口になっており、鉄御門を含む3方向に多聞櫓を配置している。近世城郭の基本形だ。
勘兵衛石。今治城の築城奉行だった渡辺勘兵衛から名付けられた。勘兵衛は、城主・藤堂高虎と同じ近江出身で、高虎の浪人時代からの友人。巨石は組み込むのに高い技術を要するので、目立つところにあると威厳が生まれる。
今治城は、手前の二の丸三の丸と左奥の本丸で構成されている。本丸の端に模擬天守が建てられているが、当時は本丸の中央にあった。二の丸三の丸の隅は、3つの櫓(武具櫓、御金櫓、山里櫓)で守られている。
4-③二の丸三の丸
二の丸三の丸。
藤堂高虎像。近江出身で、石垣のスペシャリスト=穴太衆とのつながりから築城スキルを磨き、豊臣政権-徳川政権で築城名人として重宝された。築城や改修で携わった城は全部で22基。
今治城天守(模擬天守)。
枡形虎口。門の奥に見える石垣は模擬天守のものなので、当時は無かった。この門の手前を石垣で四角く囲い、枡形にしていた。
4-④本丸
今治城の模型。天守の位置が昭和55年(1980年)に再建された現在のものなのは、本丸にある吹揚神社に配慮してのことだろう。今はひとつなぎの広場になっているが、二の丸と三の丸は石垣で区分されていた。中央には櫓台のような石垣がある。外周の石垣の裾に犬走りが設けられているのは、能島城を参考にしたものだろう。良いものは取り入れる柔軟さが、藤堂高虎の強さか。
北を守る多聞櫓付きの武具櫓(+鉄御門+三の丸枡形虎口)。威圧感がすごい。城の周りをぐるりと囲う水堀は内堀で、当時は内堀-曲輪-外堀-曲輪-海、という縄張りになっていた。
西を守る山里櫓。手前の建物は吹揚神社の社務所。山里櫓の下に橋があり内堀を渡って外の曲輪へ通じているが、当時はその曲輪は「山里」と呼ばれる庭園だった。藤堂高虎が故郷の近江をイメージして作らせたのだろうか。
本丸に建つ吹揚神社。神社を見下ろす形で恐縮だが、明治の廃城令で今治城が取り壊された際、吹揚神社がお金を出して本丸に入ってくれたお陰で、石垣やその他の遺構は守られ、現在も見ることが出来る。
東を守る御金櫓。櫓の手前の石碑の建っている辺りに、当時は御殿(城主の住居)があった。
4-⑤鉄御門-櫓内部
鉄御門のある武具櫓(+多聞櫓)に入る。
内部はかなり広い。
雰囲気が分かるパネル。当時はもっと多くの狭間があって大勢で攻撃出来たのかも知れない。
鉄御門の反対側の多聞櫓から枡形虎口を見る。門の中へ入ろうとする敵を背中から狙い撃てる。
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